レンズ
昨日の記事で、だめオヂさんより「対象物の前後をぼかした写真」と言うお題を頂きました。
対象物にピントが合いその前後はぼけたように撮るのは被写界深度が関係してきます。
被写界深度とは、写真を撮ったときにピントが合っているように見える範囲で、カメラから見て手前から奥の範囲を言うために、浅いとか深いとか言います。
一般的に、
被写界深度は
深くなる<−−−−−−−−−−−−−>浅くなる
焦点距離(mm)が 短い(広角) <−−−−−−−−−−−−−> 長い(望遠)
絞り(F値)を 絞る(大きく) <−−−−−−−−−−−−−> 開く(小さく)
サンプルとして、CP5700の画像ですが
【広角側】 20mm 71mm 【望遠側】
こちらは、一眼じゃないのでその差が分かり難いですが、
【絞り込み】 F:8.0 F:2.8 【開放】
これを踏まえて、コンパクトデジカメでボケが出しにくいわけを、考えてみましょう。
まず、焦点距離ですが、平行にレンズに入ってきた光が1点に集中する点をを焦点と言い、レンズの真ん中からその点までを焦点距離と言います。コンパクトデジカメのレンズにも○〜○mmと焦点距離が書かれていると思います。
こちらが短い場合
こちらが長い場合
ここで、昨日書いた撮像素子の大きさが影響しています。
下図は現実とは違いますが、イメージとしては掴みやすいと思います。
1/2.33型と35mmフィルムサイズとを比べてみます。
レンズから撮像素子の距離が同じなら、小さな撮像素子いっぱいに、像を映そうとするとぐっと小さくするために焦点を短くしなければいけません、そのために被写界深度がどうしても深くなります。
よくカタログに焦点距離○−○mm(35mm判換算で○-○mm相当の撮影画角)と書かれてますが、実際の焦点距離は短いですが、撮像素子いっぱいに写った物を35mmフィルムカメラの場合の焦点距離にするとと言う意味です。
と言うことで、綺麗なボケを出そうとすると撮像素子をより大きな物に、絞りを開放(より明るいレンズ)に、画角にもよりますがより望遠側で撮れば良いと言うことになります。
望遠に関しては、ひとつ落とし穴があるので、書いておきます。
【広角側】8.9mm 71mm【望遠側】
同じ物を画面にはいるように撮ると、望遠側では立体感がない、平面的な画像になりますのでご注意下さい。
最後に、花などを撮るときに、中心にピントを合わせ前後の花びらをぼかしたりする為に使う一眼用マクロレンズがありますが、焦点距離をちょっと遠目にしてボケ味を出しやすいように100mmぐらいがよく使われています。
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
ニコン一眼用だとこんなの
高いんだよなぁ、P6000が2台分。
こんな絵が撮れるんですよ
EF100mmF2.8マクロ USM キャノン用です、ちょっと安いかな?。 こんな絵が撮れるんですよ。
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