LPガスの話し
ガスの詰替の話では御座いません。
(詰替に関しては、他で書いてますので、良く読んだ上でご判断下さい。)
まず、LPガスと言うと、プロパンを思い出す方が多いと思いますが、キャンプで利用するガス缶(カセットガス・カートリッジガス)に関して言うと
・プロパンガス
・イソブタンガス
・ブタンガス
が、一般的かと思います。
他で冬用ガスで記事にしていますが、プロパンの気化温度が低いために、プロパンの方がブタンより火力(発熱量)が高いと思われる方が多いのですが、
プロパンガス=1立方メートル当たり99MJ(24,000Kcal)
ブタンガス=1立方メートル当たり128MJ(31,000Kcal)
となり、約3割ほどブタンの方が熱量が多いわけです。ですから、気温10℃以上有るならば、ブタンの方が使い勝手が良くなります、価格も安いしお得です。
危険な点はLPガスは、液体状態と気体状態では容積が250倍も違う点です。空気中濃度がプロパンで2.1%〜9.5%(ブタンは1.8%〜8.4%)に達した時点で静電気など小さな火花でも爆発します。閉め切った屋内でガス漏れがあった場合、何かの発火原因で部屋ひとつ吹き飛びますので、ご注意下さい。(ガスの詰替の時のガス漏れが怖いと言われる理由です)
それと、冬用ガスとして使われるプロパンですが、ガス自体の圧力がブタンに比べて随分と高い点です、
ブタン=沸点:−0.5℃ 蒸気圧:1.8kg/c?
プロパン=沸点:−42.1℃ 蒸気圧:8.5kg/c? (蒸気圧の温度は25℃にて)
スノーピークの以前の標準ガス(赤缶)がプロパンの含有率35%と高いので、それ用の器具に他社のノーマルガス(ブタン)を使うと圧力の差でランタンの照度が低くなるのはこれが原因のようです。
スノーピーク赤缶についての注意
スノーピーク銀缶について
※どなたか、金缶と銀缶の混合割合をご存じの方は教えて下さい。
缶の中のガスの圧力ですが、液体が気体になった状態での圧力ですので、満タンの状態から液化ガスが残っている間は圧力は変わらないそうです。(温度(気化熱)では圧力変化します)
もう一つ、プロパンは気温40度以上で、ガス圧力の上昇が危険域に成るそうです。40度以下に保つよう指示されているのもこのためだそうです。プロパン含有のカートリッジガスが夏場使用しないように指定されるのは、車内などに放置されると40度どころじゃないからだと思われます。
今回参考にしたサイトは以下の通りです。
日本LPガス協会
LPガス安全委員会
法律関係は電子政府の総合窓口で「高圧ガス保安法」で検索してみて下さい。
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