第一種電気工事士技能試験　ＫＩＰ８の剥き方

　第二種電気工事士試験には出てこなかった高圧用電線ＫＩＰ８ですが、どうにも剥き方が決まらなくて、まだまだ慣れていない内から、数種類の剥き方でタイムアタックしてみました。　一発勝負なので、本当にどれが早いか決めにくい所ですが、まぁ暇な方は見て見て下さい。　条件は、フジクラのＫＩＰ８　SQＭＭ　２０１７年製で、５回連続で剥いて行きます。

　まずはナイフから。　ナイフは２種類のやり方で切ってみました。

　まずは刃を押し付けて転がすやり方。　なるべく刃がスライドしないように気をつけましたが、、、

　強く押し付け過ぎたのかスライドしちゃたのか結構な傷が付きました。　時間は１分０９秒。　１周、刃を転がして、手で引き抜いてます。

　すずメッキなので刃が当たるだけで傷はつきます。

　結構深い傷かと思うのですが。

　強く曲げても折れるほどではないので、欠陥にはならないでしょう。

　次に手で持ってぐるりと外周を切る感じで。　なるべく押し付けて刃を転がすように気を使っても結果的にはスライドさせていて傷は多くなります。

　深さを気にする分、切れたり切れなかったりで、切り切れていない部分が出来、その分剥くのが遅くなりました。　均等に力をかけられなかった分、時間後余分にかかっています。　慣れてくれば、転がすのと同じぐらいにはなるかもしれません。

　傷もつくところは転がすより深い気もします。

　写真ではほとんど違いが判りませんが。

　曲げてみても折れることは有りません。

　次は、鋭刃ニッパーで回しながら切り深めてみました。　心線に当たるころ合いがつかみにくい。

　これも同じ感じですねぇ。　切りすぎに注意しすぎて切り切れていない部分が出来その分ロスになってます。

　鋭刃ニッパーだけに結構傷が深く見えます。

　これは曲げると折れるかなと思いましたが。

　銅が柔らかいのか？折れません。

　最後は、ケーブルストリッパーの2.0mm-３芯シース用の真ん中部分により線が収まるように切ってみました。　１回ザクっと刃を入れてから、９０度回してもう一度ザクっと入れますそれで引くと剥けないので、握ったまま９０度回します。　心線に傷はつくけどこの方が確実です。　連続４回ほどザクザクとやると引きちぎれますが、時間もかかります。

　傷もニッパーぐらいつきます。

　思ったより傷がつきます、回すのがいけないんでしょうが、これが一番早いです。

　他よりきつめに曲げてみましたが折れません。
　結論として、ナイフで転がすのと７秒しか違いません。　ナイフがもう少し慣れれば、ナイフの方が良い気がします。　それは、5.5mmSQのＩＶ線もナイフでとなるとナイフ使いを慣れた方が良いかも。　5,5mmSQ用のストリッパーを買えば、この限りじゃないですが。【追記】2017/10/21